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2017年 09月 10日
何て心地のいい夢だ。 できることならこのまま。 なんて続きを望めば望むほど意識ははっきりと朝日を感じとってしまう。 懐かしい人の笑顔が私を見ていた。 はっきりと目が覚めてしまえば、それが現実ではないのだと知る。 そして、いつも通り始まるルーティンを彩るちょっとした変化を考えるようになる。 顔面を殴ってぐちゃぐちゃにしたのは自分だ。 だというのに、今になってそれを懐かしむのはどうなのだろう。 遠くなればなるほど記憶は薄れていき、それを補うように美化されていく。 どうやら私は都合のいい忘却癖があるようで、相手を殴った事実すら忘れようとしている。 犯罪者が町中でフリーハグを求めるようなそんな恐ろしさを彼女たちは感じるだろう。今になって加害者であったことを忘れ、遺族に会いに行くのだ。 どれ程憎いと思うだろう。 加害者は忘れてしまう。 被害者は忘れない。 どんどん記憶は無くなっていく。 それは加害者であった証拠だ。 もはや、私にはその記憶がないといってもいい。 自分の罪を悔やむことなく再び外の世界に放たれた危険因子が、眠るとき、目覚めるときに発狂する。 この記憶は私のものではない。 美しい記憶は改悪されたものでしかない。 だというのに、私はその多くを忘れてしまった。 名前を忘れてしまった君よ。 私は君を殴っておきながら、その事を忘れて再び君に会いに行く。 それは、無くした記憶を補完するためなのだ。 だが、君は逃げるべきだ。 私という男が、再び君を殺めないように、君は私が忘れるまで、逃げ延びてくれ。 ----------- 完結作品。「タイトル」ジャンル 小説・リメイク作品「僕が見たあの夢の続きを」フィクション 過去作「半分の夢」を書き直した作品。 小説「盲目モグラの恋」 小説「風雷に愛された魔女」 小説「酒池肉林と菓子の家」 小説「家畜捜査」推敲一回目 超短編小説「店番のあの子」 恋愛 店先で店番をするあの子。恥ずかしさで遠目にしか見れない少年は彼女のことをよく知らない。 超短編「虹を追いかけて迷子になった子供」改訂版 動物 飼う時から、家族として受け入れる時からわかっている短い命の家族。それでも、その出会いは何物にも代えられない。 超短編小説「傘女と小雨坊」人情 梅雨の時期、傘女になった母親に捨てられた子供は、その仕草から小雨坊と呼ばれていた。 ------------ 声劇団SHI'STUDIOの皆様にご協力いただき、 ボイスドラマを作りました。是非聞いてください。(dropboxからDL推奨。今後は動画サイトへの投稿を予定) 「山芋ウナギ」 私がとってもハマっている「ハンバーガーショップb1」の記事 小説以外に、 ペンギンを始めとした動物、草花などの自然について写真を撮ったりしながら記事を書いてます。 もし良かったら覗いてみてください。 勝手にアーティスト紹介コーナー
by bookumakk
| 2017-09-10 01:08
| 創作
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